2013-01-01から1年間の記事一覧

短大授業最終日:仕事の大切さ、仕事は全てではないけど大切な要素

今日は短大授業最終日だった。 試験をし、その後最後におまけのような授業。 認知療法を紹介した。 すでに就職活動している彼らを見ていると、心から就職して頑張ってほしいと思うし、どんな形であれ社会に参加していてほしいと思う。 引きこもり人口は数百…

介護と仕事の問題

働きながら介護をしている人は約290万人 うち働き盛りの40,50代の人は、170万人を占め、その4割が男性だという。 介護による離職者も12年までの5年平均で約10万人にのぼる。この記事で気になったのは働きざかりの介護者の4割が男性というのは独身だが、 6…

社員の権利

産業医として、社員一人一人をみるときに感じることは、臨床現場との違いである。 臨床では、100%その患者さんの味方にならなくてはいけないし、自然にそのような気持ちで診察している。 これは、臨床から保健所勤務になった医師、そして、産業医になっ…

OECD諸国における女性就業率、日本24位:本日の日経新聞より

最近女性の就労について興味を持って調べているが、今日の日経にこんな記事があった。 私の産業医経験どおり、第一子の出産後の退職が多いとのこと。 約60%の女性が退職するという。 就労継続の促進要因としては、祖父母の支援などもあげられるが、夫の理…

育休3年:安倍政権の成長戦略について

最初に、この話を聞いたとき感じたのは、育休3年も休暇を取る女性像は決まっている。 戦力外視され、企業の中で単純労働に徹し、派遣社員さんよりも仕事ができない人になってしまうようなタイプだろうな、と勝手にイメージしてしまいました。 それはそれで…

20代男性2割が肥満

若い男性の肥満増加の問題。 私の産業医の経験からも納得の結果です。 肥満は、食事のカロリー摂取量がもちろん問題にはなりますが、 食事の時間、内容が問題になります。 また、睡眠時間が短い場合には肥満になりやすいことは疫学研究やレプチンやグレリン…

働く女性20−30代で7割に:日経新聞7月13日

以前、私自身の保育の体験を書きましたが、産業現場の女性社員、女性外来の子育てを終えた女性などなど様々な方から、驚きの声をいただきました。 私は、どうも生活感がないようで、そんな苦労したとは想像していませんでした、という内容の御意見が多く、同…

うつの休業補償

産業医面談で最近気になるのが、「精神疾患の病名をつけられると保険に入れなくなるから受診したくない」という意見です。 それはどうやら本当なのですが、、それを理由に受診しないのは感心できません。 早期治療により、症状の重症化を免れることは多々あ…

DVについて

最近、DV被害の末の殺人や殺人未遂が増えています。 私は、大学の女性外来でDV女性の診察をすることも多く、また、産業医としても女性社員のDV被害を目の当たりにすることがあります。 発見が遅れていく要因は様々ですが、女性自身が自責感が強く、 「…

まつ毛エクステ無免許の業者書類送検:眼を大切に!!

読売新聞医療サイトに以下の記事が出ていました。 昨日、米国眼科学会がつけまつげの危険性を指摘したとブログに載せましたが、エクステトラブルに免許の視点から対応した記事なので引用します。 特に私が強調したいのは角膜障害です。 角膜が透明だからこそ…

性格遺伝子検査受けてみました

娘の中学受験が終わり、少しずつ子供をもつ前のペースで仕事を再開しようとしています。 中学受験にあたり辛かったことは、自分と娘の感性の違いでした。 私は、「不安だからきちんと勉強する」タイプでしたが、国立大学医学部の周囲の女子はさらにもっと真…

「つけまつげ」は危険:米国眼科学会

米国眼科学会(AAO)は、つけまつげと、眼瞼にそれらを付ける際に使用する接着剤の危険性を、消費者は認識すべきであるとの見解を発表しました。具体的な危険としては、以下のとおり。 角膜の感染症 まぶたの感染症 まぶたの腫れ まつげの永久的または一時的…

保育園難民:女性が就業継続は難しい、M字カーブはまだまだ続く?!

新聞記事をみて保育園難民のことを書きたくなりました。最近、産業医として人事の方から子育て女性の葛藤について相談を受け、また研修を依頼されることが増えてきました。 私は保育園難民だったころの辛い経験から世の中を変えようなどと立ち上がれるほど強…

衛生委員会のテーマ: 風疹に注意

産業医活動のなかで、衛生委員会のテーマを問われることが多い。 人事担当者が、「今月のテーマは何にしたらいいのでしょうか、思いつきません」と相談をもちかけてくる。 そこで、栄養や、睡眠、メンタルの話をすることが多いが、感染症ほどのインパクトは…

月刊精神科に記事を掲載

うつ病の健診について、産業医の立場から書いてみました。 現在のメンタルヘルスは事例対応に追われており3次予防中心です。 その一方、研修に多大な投資をする会社も多く、その部分に「産業保健」の枠を越えたより積極的な予防のメンタルヘルス対策ができ…