「つけまつげ」は危険:米国眼科学会

米国眼科学会(AAO)は、つけまつげと、眼瞼にそれらを付ける際に使用する接着剤の危険性を、消費者は認識すべきであるとの見解を発表しました。

具体的な危険としては、以下のとおり。
角膜の感染症
まぶたの感染症
まぶたの腫れ
まつげの永久的または一時的な喪失

ホルムアルデヒドを含有するつけまつげ用接着剤の使用により、感染症やアレルギー反応を来したケースも報告されているとのことです。

実際に私の眼科でも、つけまつげやエクステを装着する際の接着剤により角膜に炎症や傷が生じる、または、眼瞼が腫れるなどの症状を訴えて受診する方が多く、一時期は、そんなに危険なものならば、医師である私自身がクリニックでエクステをしてさしあげようかと思ったくらいです。

こうした危険を踏まえ、米国眼科学会は、つけまつげの使用を考える消費者に対して、
エステティシャンが有資格で、評判の良い施設で働いていることを確認する」
エステティシャンが、適切な手洗いおよび衛生管理を行なっていることをチェックする」
「接着剤の含有成分を、使用前に確認する」
などの点に注意すべきだと勧告しています。

つけまつげ、またはつけまつげ用製品の使用に起因する感染症、アレルギー反応、またはその他の炎症反応が発生した場合には、直ちに眼科医を受診する必要がある。

原文は以下参照
American Academy of Ophthalmology Warns Consumers about the Dangers of Eyelash Extensions 
http://www.aao.org/newsroom/release/20130508b.cfm