2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

東証一部に指定替え:健康管理もポイント

私は現在10数社で嘱託産業医をさせていただいております。 今朝、ある企業よりメールがきました。 東証一部に指定替えになったとの報告でした。 健康管理も審査のポイントだったとのことで、お礼のメールでした。 本当にポイントだったかはわかりませんが、…

「エクササイズはしたいけど時間がない」 トランポリンがおすすめ

昨日、トランポリンが届きました。直径90センチですが、思った以上にコストパフォーマンスが良くて満足してます。 3500円で耐荷重80キロなので大きな男性には向きませんが、自宅で気軽にジョギングやテレビを見ながらただ跳ぶだけでも効果あります。 元オリ…

人事のよくあるセリフ:「この病気は仕事が要因ではないので会社としては・・・」 

「この病気は仕事が要因ではないので会社としては関係ありません」 これはよく聞かれるセリフである。 例えば、従業員がうつ病やストレス性疾患に罹ったときに、 仕事要因か否か、というのは確かに労災や会社側のリスクマネージメントとしては大切な要素であ…

Listen to the patient! 患者の声を聞きなさい

研修医の時に最初に部長に言われた言葉である。 医学生はたくさん勉強する。 特に国立大の医学生だった私は、国家試験対策についていえば 決して効率のいいとは言えないプログラムだったため、 12月から国家試験の3月までは8畳ほどのワンルームは布団を敷く…

恐ろしい事実:週末の過ごし方 論文紹介

従業員の週末の不十分なリカバリーが心血管疾患死のリスクとなるか?フィンランド人の労働者を対象に25年あまり追跡調査したもの。 週末のリカバリーは心血管疾患死と有意に関連していた。 しかし、他の疾患の死亡とは関連していなかった。 週末にリカバリー…

「先生、うちの○○さんはうつ病ですか」:「事例性」と「症例性」の問題

「先生○○さんはうつ病ですか」 と上司や人事から質問されることがよくある。 私は産業医としては診断する場ではないので、また、境界線の方もいらっしゃるので線引きはできるだけしない。 身体と心の問題は切り離せるものではなく、 さらに、どちらも原因と…

EAPの問題点:EAPは本来はメンタルサポートではない!

EAP事業は最近日本でもメジャーになってきている。 本来はその名のとおりEmployee Assistance Programであり 従業員の健康全体をサポートするはずだが、 日本語のウィキペディアには次のような説明がある。「EAP. 従業員支援プログラム(Employee Assistan…

人事担当者へ:産業医面談の有効な時間の使い方

産業医だけでなく、臨床医としても一人の患者(社員)様との面談時間についてはいつも気を使う。 特に産業現場では、人事の方が社員のスケジュールもあるとのことで、 ぴったり15分や20分で終わらせてほしいと言われることもある。 臨床でも時間のかかる患者…

短大授業最終日:仕事の大切さ、仕事は全てではないけど大切な要素

今日は短大授業最終日だった。 試験をし、その後最後におまけのような授業。 認知療法を紹介した。 すでに就職活動している彼らを見ていると、心から就職して頑張ってほしいと思うし、どんな形であれ社会に参加していてほしいと思う。 引きこもり人口は数百…

介護と仕事の問題

働きながら介護をしている人は約290万人 うち働き盛りの40,50代の人は、170万人を占め、その4割が男性だという。 介護による離職者も12年までの5年平均で約10万人にのぼる。この記事で気になったのは働きざかりの介護者の4割が男性というのは独身だが、 6…

社員の権利

産業医として、社員一人一人をみるときに感じることは、臨床現場との違いである。 臨床では、100%その患者さんの味方にならなくてはいけないし、自然にそのような気持ちで診察している。 これは、臨床から保健所勤務になった医師、そして、産業医になっ…

OECD諸国における女性就業率、日本24位:本日の日経新聞より

最近女性の就労について興味を持って調べているが、今日の日経にこんな記事があった。 私の産業医経験どおり、第一子の出産後の退職が多いとのこと。 約60%の女性が退職するという。 就労継続の促進要因としては、祖父母の支援などもあげられるが、夫の理…

育休3年:安倍政権の成長戦略について

最初に、この話を聞いたとき感じたのは、育休3年も休暇を取る女性像は決まっている。 戦力外視され、企業の中で単純労働に徹し、派遣社員さんよりも仕事ができない人になってしまうようなタイプだろうな、と勝手にイメージしてしまいました。 それはそれで…

20代男性2割が肥満

若い男性の肥満増加の問題。 私の産業医の経験からも納得の結果です。 肥満は、食事のカロリー摂取量がもちろん問題にはなりますが、 食事の時間、内容が問題になります。 また、睡眠時間が短い場合には肥満になりやすいことは疫学研究やレプチンやグレリン…

働く女性20−30代で7割に:日経新聞7月13日

以前、私自身の保育の体験を書きましたが、産業現場の女性社員、女性外来の子育てを終えた女性などなど様々な方から、驚きの声をいただきました。 私は、どうも生活感がないようで、そんな苦労したとは想像していませんでした、という内容の御意見が多く、同…