20代男性2割が肥満

若い男性の肥満増加の問題。
私の産業医の経験からも納得の結果です。
肥満は、食事のカロリー摂取量がもちろん問題にはなりますが、
食事の時間、内容が問題になります。
また、睡眠時間が短い場合には肥満になりやすいことは疫学研究やレプチンやグレリンなどの物質により説明されてます。
もちろん、睡眠時間が少ないということは夜更かししているということになり、その間に食べてしまうため、単純に摂取カロリーが増えてしまうこともあります。
就職して深夜残業が続くというような場合、睡眠時間が短い上、朝食抜き、ランチは取れるときのみ、さらに夕食は仕事帰りに23,24時ごろ牛丼やラーメン。
こんなパターン、心当たりある人は多いのではないでしょうか。
炭水化物に偏り、タンパク質、野菜不足に陥ります。
こんなパターンで数年後には10キロ増えてしまった、などという社員さんはよく目にします。

男性社員は健康指導は嫌がる傾向にあるのですが、図やデータを見せて、論理的に話をしていくと興味を示してくれます。
また、忙しい人ほど「健康な身体が資本」と説得します。
弁当男子も多い昨今、日曜日にお弁当のおかずをつくるなど、無理のない範囲で工夫してほしいものです。
それが30代、40代の生活習慣病発症率に影響していくのですから。
20代男性とは対照的に女性はやせが多いのが問題です。
産業医として見かけるのは、貧血(ヘモグロビン減少)のパターン。
話をきくと朝食や昼食を抜いたり、夕方仕事中にお菓子を食べてしまったから夕食を抜くなどというパターン。肥満を気にするあまり、食事制限するものの、制限されると体が糖分欲しがり甘いものを食べて、食事を抜く。
こんなパターンの繰り返しで、栄養不足になっていくのです。