やりがいのある仕事

今朝は、月曜朝にもかかわらず、ある会社でミニレクチャー。
舌足らずで緊張しやすい私は、学生の前ではいいのですが、社会人の前ではいつまでたっても人前に立つときはドキドキ状態に。
ちょっとチャレンジングな仕事でした。

その後は、いつも通り社員の面談やカウンセリング。
そんな中、ふとした合間に、いい感じの充実感が湧き上がってきました。
というのは、チャレンジングな仕事は自分を判りやすく向上させてくれるものでアドレナリンが出る感じです。
一方、カウンセリングは自分のスキルの向上は分かりにくいし、アドレナリンが出るようなことは滅多にありません。
ただ、うまく行けばクライアントの変化が如実に結果に出るのです。
いい方向に行ったとき、
例えば、休職になりそうな人がならずに済んだ、とか
朝起きれなかった人がいろんなアドバイスによって上手に眠れ朝も起きられるようになった
などなどいろいろありますが、
本当に達成感があります。

手術のように結果の白黒がはっきりするものではないのですが、
人との繋がりが濃い外来やカウンセリングは独特の醍醐味があります。

以前、ある教授がどんなに学会や教授業、そして手術が忙しくても
週一回の外来は一生やりたい、
と話していたのを思い出しました。

また、30歳前後の若い社員が一生懸命仕事をしているのを見るのは心地いいですし、
うまく行かないときには「全力で何とかしてあげたい」という、
ちょっと親心的な気持ちになります。
私自身、20代30代中ごろまでは挫折の連続でしたが、
そんなときに年上の方に親身に相談に乗っていただき助けて頂いたり、
また仕事の面でも様々な経験をさせて頂き、育てて頂きました。
世間は冷たい、という方もいらっしゃいます。
私も冷たい経験も多々ありますが、
今となってはそれ以上に、
「自分を育ててくれた大切な場」というイメージしか残ってません。
世間に対して感謝の気持ちが時々湧き上がります。

最近、私を育ててくれた世代が次々と一線を退く時期になり、
時代の移り変わりを痛感します。
同時に今度は私が若い人にしてあげる番だと考えるようになりました。
そんな気持ちで面談をしていると、自分の仕事がとても楽しくなってきます。

いろんな仕事が増えたり、または引退しても
カウンセリングや診察は、ボランティアでもいいから週1回は出来る限り続けていきたいと痛感しました。