病気にならないための予防医学の新しい局面

 10月5日日経新聞より
慢性疾患が増えた今では臨床現場では、同じ薬を出し続け、さらに症状に合わせて追加処方を大きな袋を抱えて帰る患者さんが多い。
その姿が反映するように、高齢化社会の日本の医療費は増え続けている。
では、いつから病気の元は始まっているのか。
答えは今から!と学生や新入社員に話をしてます。
20代は採血検査で異常値も出にくく、無理が効くため、暴飲暴食、徹夜作業など続ける社員も多いのですが、その頃の生活習慣が10年後、20年後の生活習慣病発症のもとになるのです。
私は予防医学にもともと興味があり公衆衛生学の研究をしていたのですが、この記事をみてやっと日本でも予防への投資が本格化した気がしました。
病気を発見するための健康診断受診はもちろんのこと、病気にならないような生活習慣の改善に力を入れていくことになるでしょう。
遺伝子検査をしてオーダーメードでリスク対策する、またはダイエット方法を特定するなど、健保としてもリスクに合わせた対応などデザインしていくことなるのだと思います。
今まで疾病になってから、または時間がありさらに経済的にゆとりのある人しか受診しなかった自由診療の検査などが、健保で広がり健康管理のツールが予防の視点から様々な方法で利用されることと思います。