都会のテニススクール

日曜日しか休みのない私ですが、今日は中学生の娘と二人、銀座に靴を買いに行きたいという娘と一緒にランチをしながら銀座でショッピング。
雲一つない青空を見ながら、こんな日は高原ドライブとか・・など想像してしまっていました。
私は、運転はできますがあまり好きではないので、遠出はしないタイプなのです。
遠出どころでなく、今夜も日曜日夜の定番の娘といつもの近所のテニススクール。
東京オリンピックの頃にできたとのことです。
決してきらびやかなものでもなく、そこが自然な感じで居心地のいいスクールです。
友人のテニス好きは外苑テニスに入れば、とも言いますが、手軽なのが一番、と近所で済ませてます。
日曜日のクラスは初心者向けなので、自分より上手な人とプレーする方が好きな私は、
つい元々私がいたクラスをメインにしようかしら、と一瞬迷っていました。
でも、ふと思ったのです。
テニスを上達させるためでなく、実はこんなふうに娘とテニスに通っていることが貴重なのでは、と。
最近、目上の方の訃報など耳にすると、人生はいつどうなるのかわからないと実感してます。
日曜日の休みもとらずに娘への罪悪感を抱えた時期もあるので、
こんな日常の合間の日曜日にテニスができることそのものが、とっても貴重に思えます。
娘とこんな風にテニスをするなんて、数年後にはないかもしれません。
この街並みが変わり、テニスコートがなくなったりしたときに、
ふとテニスウエアを着てラケット片手に日曜日にふたりで駄弁りながら通ったことが貴重な思い出になるのでは・・とふと感じました。
私が医大生だった頃に可愛がってくださったフランス料理のマスターのお店が一番町にありました。
「Aux Bateaux Ivres」というお店です。
著名人が集まるお店でした。
10年ほど前にパリから戻り、久しぶりに顔を出したらマスターが亡くなられてました。
今は違うお店になりましたが、近くを通る度に思い出します。
このテニスコートも娘にとってこんな存在になれば、と少し感傷的になる秋の日曜日でした。