健康心理学 health psychology

健康心理学health psychologyは1978年よりアメリカ心理学会で認められている分野で
健康増進や医療の分野に貢献する心理学のこと。

実際の外来では、糖尿病、透析中の方など持病を持つ方は様々な日常生活上の制約がありストレスが溜まりやすく、メンタルの疾患の有病率も高いものです。
食事療法や運動などは大変ストレスが溜まりやすいのです。
また、その一方健康な人がより健康になるような健康増進分野においても、例えば禁煙や飲酒についても心理学の貢献が大きくなってきてます。
行動変容の方法には様々なものがあります。
一番やりやすいのは「脅し」。
喫煙者にタバコの健康障害を見せて恐怖を与える方法です。
オーストラリアのタバコの箱には喫煙者から生まれた低出生体重児の写真が貼られています。
また、喫煙者の真黒な肺の写真などを貼り「これでも吸いますか」
という感じ。
このような知識の付与は前提として大切です。
また、健康増進法のように、喫煙場所を減らすことにより半強制的に吸わせない方法もあります。
しかし、何はともあれ結局は「自己意思決定」に働きかけるのが最良の方法と言われています。
まるで、勉強みたい、だと実感しました。
強制されるのではなく、動機づけがあり、本当に止めようと思わないと成功しないのです。
その前の段階として、知識や環境調整は必要なのですが、最終的には「自己決定」がものをいうのです。
このような健康的な行動変容への過程にも心理学が役立っているのです。