義眼クリエーター

昨日、突然お客様が挨拶に来ました、とスタッフがその方が置いていった名刺と資料を渡された。
その名刺に「義眼クリエーター」とあり、えっ?
なるほど、義眼づくりの職人さんのことを「クリエーター」と今は呼ぶのね・・と感激。
義眼は目が不自由になってしまい眼球摘出をした方に入れるものですが、私はそのような手術はしたことはありません。
しかし、私は研修医時代に角膜移植センターのある病院の眼科にいたので、何回か義眼を使用しました。
というのは移植手術や移植のための角膜の入手が必要だったからです。

亡くなられた方の眼球をいただきに医師として、行きます。
ご遺族に挨拶をした後、亡くなられた方から両眼を頂きます。
そのときに気をつかうのが目の雰囲気。
臓器提供したという意識もあるのでご遺族が一番気になさるのが目のくぼみ。
臓器提供をしてくださった方への敬意もあります。
目を戴いた後にできるだけご遺族の方が喪失感がないように「義眼」を入れ、まぶたの閉じ方を工夫しながら自然な仕上がりにするのです。
義眼は実に「リアル」にできています。
本物にそっくりです。いろいろな種類があります。
そのような義眼を作る方は、確かにクリエーターなのかもしれません。