子供に勉強を楽しませる方法: 夢をもたせる

娘の試験が終わりホッとしています。
仕事の後の自分の時間も、なんとなく声を潜めて生活をしていたことに気づきました。
試験休みに入った今は、テレビや音楽をつけながら、ワインを楽しめるようになりました。

今夜はボルドーのフルボディーで。安いワインですが、しっかりしていて口に合います。
ところで、子供の勉強については各家庭でいろんな話を聞きます。
女性外来でも多い悩みの一つ。
我が家は、楽しみたい、楽をしたいタイプの娘を何とか動かさないと!と中学受験ではかなり苦労しました。仕事をしながらの中学受験に疲弊してました。
私自身について言えば、両親が大学までのカトリック女子校一貫校に幼稚園から入れ、あとは期末試験だけきちんとやりなさい、という方針でしたので全く違う環境でした。
小学校高学年くらいから、もっと自由なムードの違う世界を!という気持ちが高まり、受験させて!!の懇願の日々が続きました。
中学2年になり両親が提示した内容は、とてつもない高いレベル。主要5教科+フランス語で10段階評価すべて10。その学校では10などたぶん5%くらいしか出していなかったと思います。それをクリアしたら高校受験させてもらえるとのことでした。
私の両親は全く勉強を教えてくれませんでしたし、興味もなかった感じでした。
何とか中2の1学期だったと思います。10を6つ取って、高校受験させてもらえる権利を取得したはずですが、その後もかなり反対されました。
こんなに苦労した結果として受験勉強させてもらったのでした。
だからこそ、未知の世界に自分は行くんだ、という気持ちは人一倍で、常にチャレンジングな気持ちで進めていけたのだと思います。
もし両親が、受験に積極的で、私の将来について「医師になりなさい」と強制していたら、
私は、わざわざこんなに勉強しないと入れないような大学に入ったり、医師にはならなかったとすら思います。
そんな経験から感じるのは、あれこれ夢をみた末に、がむしゃらになる機会が必要だということです。
ついつい自分の子供には「こうしなさい」とか「勉強大丈夫?」などと言ってしまいますが、そんなこと言われたら楽しく勉強などできませんよね。
子供の「わかってる!」という返事が聞こえます。
今後、子供自身の夢をつぶさないように心掛けないといけないと思いながら、
実は、私の親が勉強に無頓着だったことに感謝しないといけない、と感じるようになりました。