震災から3年

今日は、どのニュースでも東日本大震災の話題。
その中で、福島の子供の甲状腺がんの話が出ていましたが、現在、その子供たちの甲状腺がん原発事故の因果関係が問題になっています。
通常、甲状腺機能異常は特に中年以上の女性に多くみられます。
臨床でも中年女性に甲状腺ホルモン数値異常やしこりがみられることは珍しくありません。
しかし、子供に異常が見つかるのはかなり珍しいことです。
チェルノブイリ事故では、子供の放射線がんが7,8年後に見つかっていることから、現在福島で見つかっている33人の子供の甲状腺がんが、まだ3年と早期の罹患のため福島の原発事故との「因果関係がない」可能性も指摘されています。
さらに、チェルノブイリより被ばく量が少ないことも因果関係を否定する要因になっています。

私の専門ではありませんが、子供の甲状腺腫瘍は珍しく100万人に1人の罹患率です。
このような疾患が33人も見つかったということは、実に疫学調査が必要とされているのだと実感しました。