日本人の医師も臨床以外の道を進む時代に

最近、私が産業医や労働衛生コンサルタントとして自分の会社の活動が増えてきたこともあり、様々なヘルスサービスを提供する会社の方とお話する機会が増えてきました。
そこで感じたのは、医師でビジネスをする人が増えたこと。
私が医学部を卒業した頃など、国立大学医学部で育ったこともあり
医師が経営学を学ぶことに対して「けしからん!医は算術ではない!」という風潮が強くありました。
しかし、最近出会う医師免許を持つビジネスパーソンの方々は医師でMBAをとった方が意外に多いのです。

医学生の時期から、選択肢に医師以外の道も入っていたとのことです。
私自身は経営に興味がありながら、奨学金の関係もあり、パリで「医療経済」の大学院に行きました。
公的病院が7割で、民間病院の比率が3割の日本とは全く逆の構造のため、「病院経営」の学問も、民間ためのものではありませんでした。
それがちょっと残念でした。
昨夜もある食事会で、日本人医師でMBAを取って、ベンチャーを興したり、証券会社、コンサル会社に勤務する人が増えていることをつくづく実感しました。
米国では専門性を活かして医師以外の職業につくことはよくある話だと学生時代から聞かされていたのですが、これからは日本もそんな時代になっていくのかもしれません。