光トポグラフィー検査体験

先日、都内のあるクリニックで光トポグラフィー検査を体験させていただきました。
光トポグラフィー検査とは、2009年に厚生労働省から先進医療に認定された検査で、大学病院を中心に実施されている。
この検査の原理はNIRS(近赤外光脳計測装置)と呼ばれる脳計測装置を使い脳の血流を画像で見ることに寄り、うつ病双極性障害統合失調症などを鑑別するものだ。
画像はgooヘルスケアより
検査は、まず被験者は頭にプローブと呼ばれるヘッドギアのようなものをつける。
このプローブで脳血流量を測定する。頭皮から2〜3センチまで光が通る。従って大脳新皮質の血流量を測る。
この検査は、体の動きや外部の音などにすごく弱く、上手に検査するのが難しいと思った。
被験者がやり方を理解していなかったり、動いたりするとやり直し。しかし、何度もやると検査方法に慣れてしまって正確な診断ができなくなる。
検査そのものは3分だが、説明時間や頭にセットする時間がかかるため、トータル30分程度はかかるとのこと。
私自身頭のサイズの問題と、髪が多いためプローブのセットに随分時間がかかった。
また、一回目は間違えて、言葉を繰り返し発するべきところをしなかった。
さらに、動いてはいけないというのは結構厳しく、年寄りには難しいのでは、と感じた。
ただ、正しく測定できれば、うつ病双極性障害の鑑別ができるため、薬剤処方の助けになると思った。
実際、私の産業医先の社員でも、うつ病治療を長い間続けていたが、双極性だとわかり薬剤変更し、上手にコントロールできるようになり復職した方もいる。
今までは、うつ病などの診断は客観的診断ツールがなかったため、画期的と言えよう。