健康いきいき職場ワークショップ in 東大 「どうやって職場環境を改善するか?」

ブログをちょっとおサボりしてしまいました。
週末から昨夜まで久しぶりいろんな人と話す機会があり、少し忙しくしてました。
その一つが、東大の川上憲人先生の精神保健学教室と日本生産性本部のワークショップでした。
参加者は企業の人事や労働組合の方々など。
この勉強会は、簡単に言えば、職場の環境づくりをしながら、職場を活性化していくというコンセプトです。
これまでの産業医経験の中で、メンタル事例の対応に追われる会社をたくさん見ていますが、「どうしてこんな問題が生じるのだろう?」という視点で事例を考えれば考えるほど、個人の問題ではどうにもならない職場環境問題があることに気が付くのです。
人事評価が公正か、コミュニケーションが取れているか、などなど様々な要素が、個人のメンタルヘルスの問題に大きな影響があるのです。
今回のワークショップは、「目標とする職場のあり方」をグループで確認したうえで、
そのために改善するべき点を具体的にアイディアを出し合うというものです。
今回は様々な職場から参加しているので、具体的な職場を想定して討議をしましたが、実際は会社の部署内で実施します。
アクションチェックリストがあり、それを参考にしながら話合うことで何が必要か、アイディアが次々と出てきました。
このアクションチェックリストは、

    1. 作業計画への参加と情報の共有
    2. 勤務時間と作業構成
    3. 円滑な作業手順
    4. 作業場環境
    5. 職場内の相互支援
    6. 安心できる職場のしくみ
    7. いきいきした職場づくり

という7つの軸で様々な具体的な内容が30個ほど書かれてます。

仕事柄、私も似たような会議に産業医先で参加させていただく機会がありますが、このアクションチェックリストを参考にすることで、より具体的にその職場の問題点が出てきやすくなると感じてます。
今後の企業研修を実施する上で大変参考になりました。