女性のメンタルヘルスを考える会:人生、何かをするのに遅すぎることはない

昨日は都内のホテルで、女性のメンタルヘルスを考える会の講演会に参加しました。
私が長年お世話になっている、東京女子医科大学女性生涯健康センターをはじめ、女性外来をしていらっしゃる精神科医臨床心理士さんなどのスペシャリストが集まって、もう20回目とのこと。
昨日は「更年期の心理」がテーマで跡見女子大の宮岡先生の講演でした。
女性特有の病気、というと身体的疾患、婦人科系のイメージを持つ方が多いことと思います。
しかし、女性ならではのライフサイクルにより様々な女性特有の心理的ストレスに女性ホルモンがからみあい、疾病に至るのです。
更年期のうつもその一つで、複雑な要因が絡むのです。
ところで、私が女性のメンタル外来を始めたのは
娘の子育てが一段落したときでした。
私の外来や企業での産業医面談で、女性の仕事と子育ての話は多いものです。
特に「私は子育てして気づいたらこんな年になっていた」
「私の人生なんだったのか」
とか
「キャリアを積みたいけど子育てしながらもう限界です」
などなど・・・。
男性に語っても、??大変だね、で終わり。
という話が尽きません。
私自身、紆余曲折ありましたが、ただ一つ言えることは
女性のメンタル外来を始めた時は
「今更遅すぎ?」
と思っていましたが、あのとき必死に勉強して始めておいてよかったということです。
私の患者さんでも、年齢に関係なく、40代、50代でキャリアを再構築する方はいらっしゃいます。
「遅すぎる」という患者さんには
「10年後だったらもっと遅すぎますよ」と言います。
遅いと思ったら、早く行動をする。
それによって、後悔やもやもやした気持ちが少し楽になるかもしれません。
やってだめなら、他のことをやればいい、くらいの気持ちでやってみたらどうでしょう。