若い社員の食生活指導

先日、私がお世話になっているある会社での話。
若い社員の食生活の乱れを改善すべく、社長自ら指揮をとって広報するので、
内容を確認してほしい、と依頼されました。
最近、私自身、特に給料の安い20代の社員の食生活の酷さには危機感を抱いておりました。
以前だと、20代は乱れた食生活でも健診結果には異常値が出ず、体重も維持できていることが多かったものです。
しかし、最近では若い社員にも健診データで既に異常が出ることが増えてきています。
あくまでも私の経験ですが。
「栄養指導は管理栄養士や保健師に任せればいい」
というのは体制が整っている比較的大きい病院や診療所の話で、
一般的に医師が栄養指導する場面は多いものです。
医師によっては「医師らしくない仕事」として嫌う先生もいらっしゃいますが、
私は割とやりがいをもちながら、産業医として年に1回の健康診断の有所見者面談の際に栄養指導をしています。
将来会社を背負っていく社員の健康は、会社の資産です。
健康指導、特に食生活指導は大変重要だと認識する会社が増えているのは
良いことです。
「健康日本21」の最終評価によると、
野菜摂取量は男性で、果物類および肉類の摂取量は男女で、
世帯収入が低い(年収200万円未満)と有意に少ないという結果がでました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001r5gc-att/2r9852000001r5np.pdf
若い社員の収入が伸びない中、このような結果をうけ、忙しい若手社員が、
「継続的」に「少ない負担」で健康的な食生活ができるようにするのか、
最近特に真剣に考えるようになり、町を歩きながら、
ファーストフードやコンビニなど積極的に見るようにしてます。