メンタル対策の流れ

今年に入ってもう2ヶ月。
年々精神疾患に対する労災認定は増えるばかりで人事の方から、より充実した対策を、と要望が強くなってきています。
研修を依頼されることも多いのですが、大抵は復職支援などの後追い対策の要望多いのです。それで手一杯という企業がほとんど。
たしかに業績悪化のなか風呂敷を広げられないという事情があるのしょう。
であれば、ストレスチェックが来年度から義務化される中で、
産業医と外部EAPが連携しながら、予防から復職支援までの流れの中でメンタル対策を捉えていくことが最もコストに響かず効率的な対策です。
しかし、そこを理解していただいている会社はごく一部です。
あれこれとバラバラに予算を取って、個々の対策を別のものとして実施する・・・これでは、非合理的な無駄の多い対策になってしまいます。
それぞれの事業を有機的に統合していけばもっと効果がでるのに・・・と感じることが結構あります。
これはまるで地方公共団体の事業のようですが、せめて会社という小さい社会の中ではもっと合理化できるはずです。
その一方、効率的なメンタル対策を実施している会社もあります。
最初は単なるメンタル対策として始めたものが、メンタル研修やストレス管理を通じて、社員のモーティベーション向上や、会社への帰属意識向上にまでつながり、結果を2年ほどで出しているというものです。
さらに、メンタル研修と人事研修の重複部分を効率化して予算も削減できたそうです。
現在、政策的効果もあり、統計的には企業のメンタル対策実施率は上がってきてます。
これからは、対策の効率や効果も検討して行くべきでしょう。
メンタル対策の手法、人事、メンタルスタッフ、産業医、外部EAPとの連携、他分野の研修も含めた総合的に計画するメンタル研修など、事業の見直しも大切でしょう。