職場の年上女性は女性部下の敵か?

先週の番組で話題になったので少し考えてみました。
番組で紹介された例は要約すると次のとおり。
http://www.j-wave.co.jp/original/makeit/
社内で上にはとても受けのいいと話題の女性上司。
しかしながら部下への指導はあまりしない。
その上司と臨時で仕事をすることになった女性社員がどうしたらいいのか、と。
こう書いてみると、よくいる「上ばかりみて社内政治が好きな年上女性」に見えます。
しかし、一方、私の経験からすると、女医さんは部下への指導が雑なタイプが多かったような。
優しく指導してくれるのはむしろ、気の優しい神父さんのような、
私が患者さんになってしまいたいと思うような男性の医師だったような気がします。
私は、いくつかの医局や職場で仕事をさせていただきましたが、女医は年下の女医には厳しい人が多かったのが実感。
年下の男性医師には甘いのに・・・。
女性には「私だって自分で苦労して男性と張り合ってやってきたんだから、あなたも自分で調べて何とかしなさい!!」
という主張が感じられましたし、実際に面と向かって言われたりも。
しかし。。。ここからが大事なところ。
実は、そのような先輩の女医さんは男性が想像するような、
「厭らしく足を引っ張るタイプ」よりは、「体育会系の厳しさで、ちょっと雑でさっぱりしたタイプ」が多いのです。
足を引っ張ったり、上司にごまを擂って人を蹴落とす。
こんなタイプはむしろ中途半端な男性に多いというのが私自身の経験や産業医経験から得た実感です。
私も20代前半に、この相談者のような不安を、知人で当時テレビキャスターをしていたK氏に相談したことがあります。
(20代女性は遭遇していないリスクを不安に思う人が多く、私も例外ではなかった)
「女性より中途半端な男性に気をつけなさい」と一言。
実際、男性の方が社内政治に必死になることが多く、
自分が追い越されると予感すると平気で足を引っ張る人が多いのです。
見ていてこちらが恥ずかしくなるような男性もずいぶんいました。
できる女性上司は実はそこまでのことをやるタイプは少なく、職場で年齢とともに自然淘駄されていたのです。
女性は元来、男性よりコミュニケーションを大切にし輪を作る傾向があり、
一方、男性は自他を優劣で判断する傾向が強いのです。
これはオスとメスの根本的な違いなのです。
(もちろん個人差もありますので例外に当たる例は多々あります)
結論
女性上司は女性にとって、やはり大切な存在です。
多少、取っつきにくくても、大らかな目で甘える方法を探ってみてはいかがでしょうか。
女性は出世するにしたがって、むしろ実力以上に出世しようとしている男性に気をつけましょう。