女性のまつげの悩み:副作用を利用するというアイデア

女性が眼を大きく見せるための工夫はいろいろあります。
つけまつげ、エクステ、まつげパーマ、マスカラなどなど。
様々な方法が開発されています。
ホットペッパーには「エクステ100本●●円」などという記事がたくさん。
渋谷では、エクステサロンはネイルに次ぎ、ギャル系のメジャーな開業業種となっています。
でもエクステやまつげパーマはまつげを傷める原因にもなります。
エクステやまつげパーマでまつげが抜けやすくなるのです。
そこで、まつげについて、3年ほど前に少し調べました。
というのは、私も患者さんに使用したことがあるのですが、ある緑内障の点眼薬(ラタノプロスト:商品名キサラタン)に「まつげがたくさん生えてくる」という副作用があるのです。
外来で処方すると1週間後にはお年寄りがまつげをボーボーに伸ばして現れるのです。
これは眼科では周知の事実です。
私たちは、それをみて、まあお年寄りだからいいか、などと副作用としてあきらめていました。
ある日、これを利用してマスカラとかまつげ美容液が作れないかな、という話になったのです。
当時は、ひたすら肉体労働のような診療をしていたため、何か新しいことをやりたいと渇望していました。
そこで論文を探したところ、頭皮に利用できないか、とか様々な視点から興味深い論文がでてきました。
残念ながら頭皮には効果がないようですが、
世の中いろいろな人がいるんだと関心しました。
アメリカ西海岸の皮膚科医が作った会社が、ラタノプロストを含むまつげ美容液やマスカラを販売しているのを見つけました。
そこで取り寄せて使用してみました。
しかし、1週間で止めたのもあってあまり効果がでず。
それから3年あまり。
昨年のある日、緑内障の新薬ルミガンの副作用がすごいという情報。
そこで、すぐに入手。
まつげに塗ってみました。
1週間もしないうちに、周囲からまつげが濃くなったといわれました。
なかなか継続できない私でも効果が分かり、驚きでした。
周囲の眼科医は「これじゃ患者さんには使いにくいな」などと言ってますが、
女性には、使える!!
と実感しました。
薬の副作用を他で利用できるなんて、考え方次第ですね。

ちなみに、私のクリニックにも置いてます。
ご興味のある方はどうぞ。
渋谷ガーデンクリニック 電話03−3779−4811