昇進に伴う負担

私が現在担当させていただいている社員の中には、部長、課長になったけど...という方が結構多いものです。
この場合、適応障害うつ病自律神経失調症などという診断書を持参してきます。
環境調整や休養で対応しています。
ではどうして不調になるのか。
今日は、丸ごと抱え込みタイプを挙げます。
通常、課長、主任クラスになって部下が数人いれば、今までとは違う能力が必要になります。
上手に他人に任せなければ必然的にパンクするのです。
しかし、性格的に他人任せにできない完璧主義の人、
部下への指示を出す勇気がなくて出せないコミュニケーションスキルが不足しているタイプなどいろいろです。
いづれも自分一人で部下の分の仕事を抱え込み不調になるケースが多いのです。
明らかに管理職として成功するタイプと一社員として仕事が出来るタイプは違うと最近実感してます。
先日、産業ストレス学会に参加しました。
大阪樟蔭女子大学の教授で精神科医としてテレビ局と銀行で産業医をしていらっしゃる夏目誠先生と歓談をさせていただきました。
夏目先生は、テレビ局で適応している人が銀行に勤めたら適応障害になるだろうし、逆も然りだと言っておられました。
つまり、人それぞれ「適所」があるわけで、昇進してハッピーな人と、技術屋として社内で重宝がられることに幸せを感じる人といろいろなキャリアが認められてもいいのではないでしょうか。