産業ストレス学会参加しました

もう10日ほど前になりますが、神戸の産業ストレス学会に参加しました。
そんなわけで少し忙しくて気が付いたらブログを2週間近く書いてませんでした。
開けてくださっていた方、すみません。
本日、ある会社の管理職の方に御指摘いただきました。
また、新しくお世話になる他の会社の人事の方にも、「ブログ見てます」などと言われ、
ますます管理職、人事の方に役立つものを書いていきたいと意欲が湧いてきました。
手軽に開けるスマートフォンを買おうかしら。
産業ストレス学会は、メンタル対応している産業医保健師が多く参加する学会で今回は神戸国際会議場でした。
東大のメンタルヘルスの権威の川上憲人先生の国際的なメンタルヘルス対策の動向について紹介します。
今後義務化させるであろうストレスチェックの各国の動向。
現在は厚生労働省の職業性ストレス簡易調査表が広く使用されています。
私のコンサルティングをさせていただいている企業でも、標準化されたこのストレスチェックシートを利用してます。
現在、川上先生は厚生労働省研究班で新しいものを作成していらっしゃいます。
また、私が関心を持ったのは、デンマークでは全ての企業(従業員1人以上)に対して職場環境の評価を義務付けており、
事前連絡なしに査察を受けるという話です。
改善命令、改善計画の提出の後、実施を義務付けており、
最終的には企業ごとに3段階のシンボルで評価されるとのことです。
一方、アメリカでは米国心理学会がPsychologically healthy workplace program というメンタルヘルス対策に対して認証を与えているそうです。
http://www.phwa.org/
最近、様々な場面で経営者、人事部、その他の部課長クラスの方の
研修や打ち合わせをさせていただく機会が増えましたが、
その中で、痛感しているのは、単なるメンタルヘルス対策では、経営者が対策に乗り出す動機になりにくいということ。
つまり、大抵はメンタル事例が生じて初めて対策の必要性を感じるものであり、事後対応がほとんどです。
大会社では社会的責任として対策も進んでおりますが、
中小企業では、労災のリスクや短期で採用退職を繰り返さないためのリスクマネージメントや
法令遵守が優先であることが多いのが現状です。
福利厚生として社員の健康向上を目指すのが本来望ましいのですが、どのような動機であれ
職場環境整備が進めばと思っています。
そういう意味では、デンマークやUSAのような、外部の認証や格付けというのは興味深いものです。