メンタル対策と社風:親を見れば子がわかる。社長を見れば社員がわかる。

現在産業医をさせていただいている企業で人事の方がもっとも喜ぶのは他社でのメンタル対策の話。
もちろん私は他社の話を具体的にはしませんが、自分の会社がこのような対策で問題ないのか、と気にする人事部は多いものです。
本日、ある会社で初めての職場巡視をしたのですが、実に百聞は一見に如かず。
その会社様では、以前社長と30分ほど話をしたことがあったので、何となく会社のイメージを予想はしていました。しかし実際に社員の仕事場をみると、実に社長のムードにぴったり。
元気いっぱいで今どき珍しい体育会系のムード。明るい職場でした。
私の拝見させている他の企業が社員同士のコミュニケーションが希薄で相談を受けることが多いのとは対照的でした。
ただ、一つ懸念するのは、このノリについていけない人はどうなるのでしょうか。
ちょっと不調になったときに「相談に行く」という行為そのものが、恥だとか、評価を落とす原因になったりという風潮を生みやすいものです。
先日も大変元気な社員が多い某企業でそのような問題が浮き彫りになりました。
人間いつも全快、元気いっぱい!というわけには行きません。
そうなれない時期にサポートできる体制を作ることで、大切な社員を退職やメンタル疾患に追い込まないで済むのだと実感しました。