「産業医」ってちょっと堅い?

産業医という言葉はちょっと堅苦しいしカッコ悪いといわれることがあります。
確かに、美容外科医、美容皮膚科医などに比べてちょっと、というより、かなりカッコ悪いのかもしれません。
先日、とある精神科医産業医の資格をお持ちでありながら、産業医の実務経験のない先輩から、
「先生はヘルメットかぶって巡回するの」と聞かれました。
産業医には職場巡視という業務があります。
工場などの危険業務がともなう現場では、従業員が危険な環境で仕事をしていないか、を確認するのは大変重要な仕事です。
しかしながら、私自身これまで10社以上の企業で産業医をさせていただいておりますが、工場などヘルメットが必要な職場巡視はしたことがありません。
むしろ、やってみたいのですが・・・。
私が仕事をするなかで数社は工場を持つ会社ですが、
本社の産業医であり、事務職の産業医であるため、むしろメンタルやメタボ対策がメインです。
小売りや飲食のチェーンにしても本社にいる限りは4,5人でやりくりしている店舗の職場は実際は見ていないのが実情です。
面談を通じて、現場の状況がわかるという状況です。
つまり本当の現場巡視はしていないのが残念です。
ところで、私は以前保健所におりました。保健所で医学部の学生実習を受け持ったときに、
部屋に入ってきた学生が一言。
「保健所にはおじいさん先生がいるものかと思いました」
まだ、30歳そこそこの私は、自分が場違いな、おじいさん職場にいるのかとちょっと寂しく感じたものでした。
30歳頃までは、とかく、男女問わずカッコイイと世間が思ってくれる仕事を目指すような気がします。
そういう意味で保健所や産業医というのはちょっとカッコ悪くて、同級生や異性の目が気になっていました。
現在は大変充実したやりがいある産業医生活をしているので、ネーミングなど気になりません。
でも見た目を気にする方にはネーミングって大事だと思います。
現在、EAPという従業員支援プログラムのサービスが流行ってます。
サービス内容は、従業員への研修やストレスチェックや休職者・復職者支援ですが、EAPサービスと呼んでます。
これにより、パッケージを購入する企業も安心感、購買意の面で満足感が高いのかもしれません。
産業医矢島新子というブログもちょっと考えなおそうかな、と思う今日この頃。