ワールドカップ日本敗退したものの...「若年メンタル強度格差」

決勝トーナメント日本パラグアイ戦。
23時キックオフ。翌朝は授業だったのですが、1時に寝れば問題ないと思い、自宅のテレビで観戦。
しかし驚きの延長戦にPKに。朝2時まで見ていました。
本当に感激しました!終わってからも余韻に浸り眠れず。その後しばらく睡眠リズムが崩れて毎晩2時ごろ就寝の日々が続いています。
パリに居る頃にサッカーをよく見ていた私は、ヨーロッパのサッカーに比べて
派手さに欠ける日本のサッカーは全く見る気になりませんでした。
でも今回の大会はフランスもあの通り日本では想像つかない事態で予選落ち。
それに比べて、今回のサムライジャパンのチームワークと強いディフェンスに感動。
一線で攻める本田、遠藤のうらで、中沢、Tulio,川島の守備、そして若い選手をまとめる岡田監督。
本当にいいチーム、多くの感動をいただきました。
「岡ちゃんごめんなさい」に加え、「サムライジャパンごめんなさい」です。
ところで、私は仕事柄20代から30代の男性のメンタルの面談をする機会が多々あります。
現在の40代、50代の男性に、比べて、「メンタル面の強さ(脆弱性)の格差」が出てきていると実感してます。
失われた10年に多感な時期を通過し、
就職氷河期と呼ばれる時代に社会に出たというアンラッキーな世代です。
気力、欲望が見えない20代が多いように感じます。
いろんな業種の人事の方とお話をしますが、「以前は高級車に乗りたい。家が欲しい。そのために営業成績を上げよう!という人が多かったが今は、どうやって動機付けしたらいいか模索している」という意見がよく聞かれます。
その一方、私が産業医をさせていただいている会社には30歳前後でベンチャーの社長になったパワフルな自由人もいらっしゃるし、
今回のサッカー日本代表のように世界標準で戦え、活躍する日本人が増えてきています。
むしろ80年代よりも社会で上に行く際の自由度が増し、
それを有効に活用して実力を発揮している人は増えているのではないでしょうか。
以前の日本社会は学歴を積み、一流会社に入って年功序列の中で、
20年くらいは会社の言いなりの階段を「少しづつ」上るのが当たり前でした。
しかし、幸か不幸かは別として、今は会社に入ったとしても、たとえ古くからある日本の大企業であってもリストラされるかもしれない。
その反面、ヘッドハントされて高給で外資に行く者もいる。
つまり実力さえあれば夢を描ける自由な時代になってきたのです。
先週、楽天ユニクロ公用語を英語にするとの報道がありました。
つまり、日本の会社であっても、上司が外国人になる可能性が高まるわけです。
現在の日本の社員は、一般的に会社を渡り歩くことが欧米に比べて少ないので、リストラなどで精神的に落ち込むのですが、これからはそれを乗り越え 国際標準で競争できる精神力をつけなければいけません。
個人的には、日本の子供は競争心が欠けていると思います。

今後は、義務教育で学習能力に加えメンタルを鍛えて行くことがより大切になるでしょう。
ちなみに私自身は高校受験、大学受験がメンタル面や集中力の鍛練に役立ったと思ってます。