医療も中国に委託


といっても、最近、話題になる「メディカルツーリズム」で中国に行って医療を受けるという話ではありません。

今日の話題は、私たちが日本で受けるCT検査。その読影が中国でなされているという記事をみて驚きました。

つまり、インターネットを利用して画像診断を外部に依頼する医療機関が増えているなか、委託料が1/4の中国に依頼しているというものです。

もともとアメリカ比べたら日本の画像診断料金は安い。しかし、より安い中国に委託するということ。
委託先の中国人医師は日本の医師免許はないため、『参考所見』という位置づけとされている。
厚生労働省医事課は「最終的な診断は依頼した日本の医師が下すとすれば、医師法に触れるとは言えない」との見解らしいのです。
診断の質や個人情報の安全の担保が問題になりますが、それを解決するために医師の診断能力はテスト済みであり、個人情報も問題が起きないように注意しているとのことです。

国内のCT、MRIの合計数は約1万7000台と、人口当たりOECD諸国のなかで突出している。一方、専門医は5000人程度にすぎない。そのため、医師が不足しているから委託するという構造なのです。
上記のとおり、医療の質や個人情報の問題はもちろんのこと、医療費増加が問題になるなか、このように診療報酬の一部が結果的には中国に流れていることにもショックを受けました。