働き方と生産性

 
日経新聞 9月11日の記事。
生産性が日本は低いとのこと。
日本では、フランス人は、時間は守らないし、個人主義で生産性が悪そうによく言われる。
しかし、私はパリの研究所に行ったときに、意外に効率的で、また民間企業でも早く帰宅する人が多い割に
仕事中は集中しているのに驚いたことを思い出した。

ところで、先日、あるベンチャーのIT中小企業の経営者と話をした。
50人ほどの社員をかかえ、いわゆるSE(システムエンジニア)が多いとのこと。
私が産業医をしている会社も、IT企業が多く、彼らの仕事の仕方、タイムマネージメントには大変興味がある。
その経営者いわく、彼らはお客様先のいわゆる重厚長大の日本企業に出すと半年ほどで潰れて帰ってくるとのこと。
成果がでなく、業務管理されすぎて疲弊するらしい。
大切な社員が心身を壊して帰ってくるのは、会社の損失でもあり生産性と健康の両面から社内勤務の際は工夫を重ねたという。
社内のインテリアと勤務時間を変えたとのこと。
インテリアはいわゆる役所のような向かい合いの2列のズラッとした、ベルトコンベアーのようなスタイルでなく、
より自由度の高い、またプロジェクトごとにミーティングがしやすいようにし、スペースも一人2席ほど用意しているとのこと。
勤務時間も完全にフレキシブルにしたところ生産性があがり、やる気のある社員が増えたという。
私は、勤務時間については、産業医の立場より、どうしても「睡眠覚醒リズム障害」を心配してしまうのだが、
あまりガチガチにするのも、良くないのかもしれないと感じ始めた。
私自身、夜型人間だったので試験勉強などは、いつも夜中だった。それが一番落ち着いて集中できた。
職種により、そこに働く人のタイプは明らかに違う。
お役所的な管理が向く職場、そうでない職場いろいろなのだろう。