パリの街

最近、患者さんからのリクエストがあったのでパリの話を。

クリスマスと言えば、シャンゼリゼ
イルミネーションがすばらしいですよね。
凱旋門からコンコルド広場まで広い道がつ。
また、私が見た思い出のクリスマスはTrocadero広場から見たEffel塔。
あれは1999年のクリスマス。
フランスに留学したばかりで、寒くて寒くて心細いクリスマスでした。
そんな日々にTour Effelの中心部に「2000年までのあと何日」とカウントダウン表示がありました。
今年は今頃どのようなイルミネーションなのでしょうか。
現在の東京の我が家からは東京タワーが見えますが、東京タワーも日によって、時間によって色やデザインが違うのでなかなかいいものです。
ただ、やはりイルミネーションはそれ自体より、その周囲の建物との調和や反射で引き立つもの。
パリのイルミネーションは、街頭の色が暗いオレンジ色の街にマッチしたものなのです。
ちなみに私はロータリー財団から奨学金をいただき留学しましたが、その仲間はフランスの各地に留学してました。
彼らがパリに来て口を揃えて言うのは、パリは「陶酔できる街」。
今考えると、私も、7区のアパルトマン、ソルボンヌの医療経済の授業、大学の図書館、そして大学図書館閉館後は、カルチェラタンパンテオン広場の図書館、とその往復をひたすら繰り返し、必死に論文を読んでいました。
常にパリの独特のムードに囲まれ、非現実感の中で陶酔していたのかもしれません。
実によく勉強しました。
パリは華やかなムードがイメージされがちですが、意外に邪念を捨てられるのがパリかもしれません。
時間の流れがゆったりとした中で、重厚な石造りの建造物に囲まれて暮らす。
長い歴史の中で暮らす感覚です。
哲学や芸術が育つ理由がわかります。
東京という現実の世界で、元気に頑張った後は再びパリに戻るのもいいな・・・と感じる今日この頃です。