週刊ポスト本日発売の記事

女医の連載に掲載されました。
先日たくさんの写真を撮っていただいたはずですが一番おとなしそうな写真で周囲から私らしくないとクレーム?が...。
健康講座の最後に触れさせていただきましたが、
最近私が受け持つ症例で増えているのが、
メンタル不調の部下を何とかしようと焦って、
部下はともかく自分も不全感を抱えて出社困難になるパターンです。
もちろん背景には中間管理職として抱える悩みなども重複していることも多いのも事実です。
最近目立つのは30歳前後のいわゆる「新型うつ」の例で本人は会社に来ない時は元気にレジャーを楽しんでいるのに、いざ出社となると来れなくなるという、一般に社会的に受け入れられにくい、うつのパターン。
このような部下を理解しようと躍起になっている上司が上からも責められ、さらに1人部下が減った分仕事が増えて過重労働になっていく。
どうしても、焦るものです。
しかし焦ってもどうにもなる問題ではない、と腹をくくるのが精神衛生上いいのです。
そして、産業医がいる会社でしたら社内のほかの部署の話を聞いたり、過去のパターンについて情報収集してみたらいいのではないでしょうか。
上司もひとりで悩まないのが一番です。
前回の答えは、×です。
適度なストレスは人間を成長させます。
ストレスのない人生はあり得ません。
そのため、最近はうつといえども、新型うつでさぼりグセの強い、踏ん張りの効かないタイプには、「少しはがんばってみたら」というアドバイスをする精神科医も増えてきました。
(個々の患者さんへの対応はあくまでも主治医の指示に従ってください。)